今日は、葵祭の日でした。
行列の出発地点である京都御所はkorutからも近いのですが、
ちょうど開店時間と重なっていたので見に行くことはできませんでした。
そういえば、葵祭はまだ一度も見たことがないような気がします。
さて今回は、先日お納めしたM様&Y様のマリッジリングをご紹介します。
おふたりには、リング内側への打刻も体験していただきました。
それぞれ、お相手のリングに打刻。
M様は、モノづくりのお仕事をされているので、
とても楽しんでくださったようです。
Y様も、お上手でした!
刻印が無事に入りました。
そして、石留めと仕上げの工程を経て、
完成したリングがこちら。
女性用のリングのみ、ダイヤモンドを。
ベースはシンプルなリングなのですが、
下の方に何やら影のようなものが見えますでしょうか?
上下を逆に向け、拡大すると・・
こちらは、“パーティングライン”。
鋳造の際、型がずれたりすると現れてしまう分割線の出っ張りです。
通常は、これが極力出てこないように鋳造しますし、
もし出てしまったとしても、残らないように磨き上げます。
今回は、あえてそれが出るような制作をご希望でした。
金属を叩いて削って作る鍛造ではなく、
型を使う鋳造の工程を選択。
さらに、その過程で“パーティングライン”を発生させるべく、手を加えました。
本来あってはいけないはずのものを、残す。
少し不思議な感覚でした。
ただ、ジュエリー以外のものに置き換えてみると、
その良さも分かるような気もします。
専門にしているものだからこそ、
固定概念に縛られていることもあるのかもしれません。
柔軟な思考を忘れてはいけませんね。
M様、Y様、このたびは誠にありがとうございました!
末永いお幸せを、心よりお祈りしております。
またどうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。
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